「カナル・グランデの
レガッタ」(1730-1739年頃)
レフレックス・カメラ・オプスキュラ
レフレックス・カメラ・オプスキュラ
「モーロ河岸、聖テオドルスの柱を右に西を望む」
(1738年頃)
「昇天祭、モーロ河岸に戻るブチントーロ」(1738-1742年頃)
「昇天祭、モーロ河岸のブチントーロ」(1760年頃)
「ローマ、パラッツォ・デル・クイリナーレの広場」
(1750-1751年頃)
「ナヴォナ広場の景観」
(1750-1751年頃)
金細工師組合マスターの行進」(1750年頃)
テラスからロンドンのザ・シティを遠望する」(1750年頃)
「ロンドン、ヴォクスホール・
ガーデンズの大歩道」(1751年頃)
「ロンドン、ラネラーのロトンダ内部」(1751年頃)
(1742-1746年)
ミケーレ・マリ
エスキ「リアルト橋」(1740年頃)
グアルディ
グアルディ
「サン・ジョルジョ・
マッジョーレ聖堂」(1770年頃)
グアルディ
「塔の遺構と彼方に村のある川辺の風景」(1770-
1780年頃)
グアルディ「塔の遺構のある丘の風景」1770-
1780年頃)
「アーチのある空間的ヴェドゥータ」
アルボット「騎馬像と
オベリスクのある空想的ヴェドゥータ」
アルボット「ラグーナのある村の空想的ヴェドゥータ」
アルボット
フランス、イタリア、イギリス、
アメリカなどの旅行ガイドブックに載っている有名美術館を訪ねたら結構出会うことができるカナレットの作品だが、まとまった形で日本で見れる機会とあって喜び勇んで会場まで足を運んだ。
以前も書いたかもだし、友人や知り合いにもたぶん言ったことがある。「もし絵の中の人としてその時代の現地に行けるのであれば誰の絵の中の人になりたいか、と問われれば、カナレットの作品もその一つ」とか(笑)。
今回は展示内容について事前学習できるような動画も見ていったし、展での説明板も分かりやすいものだったこともあってとても楽しめた。それにカナレットの生涯も紹介されていたことや、ナポレオン侵攻の前の
ヴェネツィアの姿を描いた作品であることはより一層興味を覚えたし、画家個人にとってボート競漕の絵で彼の
パトロンとなったジョゼフ・スミス(銀行家のちに
ヴェネツィア英国領事)が住むパラッツォ・バルビが描くことがたぶん重要だったんだろうなといったことを知ると、単なるヴェドゥータ(景観画)ばかりではないことも分かり興味深かった。
渡英したカナレットが、
モーツァルトが小さい頃に演奏したことがあるとされる遊興施設(ラネラー)のロトンダ内部を描いた作品は初見で、景観画の多いカナレットが室内を描いたかなり珍しいものだったように思う。
カナレットに連なる系譜の画家たちの作品もよかったし、久しぶりに美術展で充実した時間を過ごせたように思う。