デカダンとラーニング

旅行や美術や読書についての雑記

北京旅行(98)

地铁内では今日一日、かなり歩いたというのに遅めの昼食と北冰洋のせいか空腹感を覚えなかった。
とはいえ夜に何か食べたくなったときのために小西天のコンビニに立ち寄った。歩道橋を渡りいつもの道を左折すると、昨日のように縦列駐車する車がバックしてきた。新彊ウイグルの羊肉店と雀荘は昨日より客が入っていた。YHの右隣の串屋では晴れているのでテーブルを店先にせり出す形で置いて一家で談笑しながら夕食を摂っていた。
YHに戻ると昨日のレセプションの青年が英語で「おかえりさない」と笑顔で元気よく挨拶してくれた。中庭では洗濯物も相変わらず干してありよく乾いていそうだったし、庭の机椅子には背中を丸めて屈みこむようにスマホをいじっている宿泊客が座っていた。
部屋に戻ったものの、自分用の胡同のポストカードが欲しくなり南锣鼓巷へ買いに行くことにした。連れが序でだからバラ撒き用お土産のお菓子を10個買って来て欲しいとのことだったし丁度よかった。
地铁構内に入る際のX線検査マシンに荷物を通す作業が当たり前のようになってしまっていた。

夜は夜で人が多い南锣鼓巷。

南锣鼓巷

初日にも立ち寄った雑貨店の一朶一果で絵葉書を数枚買った。

南锣鼓巷のお土産店の稲香村の若い女性店員は私を見るとすぐに英語で「御用は?お手伝いしましょうか?」と声をかけてきた。バラ撒き用のお菓子(飴玉をふたまわりぐらい大きくしたようなやつ)を10個欲しいとワゴンを覗き込むようにして一つずつ選んでいくと、さすが彼女は察しがよく「あの水色の分がまだ選ばれてませんよ」と横から絶妙のタイミングで助言をくれる(笑)。10個で24元だったが、この旅でやっと中国語で「アール・シー・スー・クァイ」というのが聞き取れた。それにしても24元は、YH傍の超市での330 ml燕京啤酒8缶と同じ値段だったので高い菓子だなと正直なところ思った…(笑)。

帰りの地下鉄の鼓楼大街站のプラットホームで親子三人連れの屈託のない笑顔の父親から話しかけられたが、私には路線図を示しての乗り換えの方法を中国語で教えることはできなかった。「旅行者なので中国語おぼつきません」と返事すると、にこにこしながら「いいよいいよ」と答えてくれた。すぐにホームの監視員の女性に訊いていたので安心し、来た列車に乗ったら逆方向だった。この旅で初めて逆方向の車両に乗ってしまった。

連れはYHで休んでいるし、夕食は初日と昨日世話になった「串DIY烧烤逸轩私厨刀削面」で一人で摂ることにした。初日に呼び込みをしていた若い女性店員の娘が「また来たよ(笑)」と笑顔で迎えてくれた。彼女がメニューを運んできてくれて私は28元の私房卤肉盖饭を注文した。28元きっちり払うと彼女はレジの方で何やら他のスタッフと話している。まもなくして男性店員が4元返金してくれて、白湯を出してくれた。「顔なじみ?」のサービスなんだろうと解釈した。食べ終わって彼女がテーブルの傍に来たとき「非常好吃。转眼就到了(明天)要回日本时候。再见。拜拜。(とても美味しい。あっという間に(明日)日本へ帰る時間だ。さようなら。バイバイ。)」と書いて出した。笑顔で「Oh! 拜拜。」と返事してくれた彼女と握手し「拜拜。谢谢。」と改めて伝えた。今にして思えば旅行中に三回も通った食堂の画像が料理と携帯のカメラの↑の2枚だけというのが悔やまれる。

コンビニで自分用の朝食と燕京啤酒を買った。ビールを歩道橋の上で開栓して飲んだ。とても美味かった。YHの隣の串屋の店先では食事を終えてトランプゲームに興じていた。
YHの共有スペースで絵葉書を綴っていると、自分用の水筒を持った宿泊客が給湯室に入り、お湯を入れお茶を作って自分の部屋に戻って行った。隣の席でパソコンに向かって作業をしていた青年が席を立つ際、私に話しかけてきた。私が日本人旅行者だと分かると彼は「日本人ですか!」と日本語で驚いた。彼は台湾から来ていて、少し話すと自然と英語と(私にとっては)中国語は難しいといった話になった。とくに発音が難しいと言うと、彼は台湾でも中国でもアメリカでもそこにしばらく居れば上手くなるよという(笑)。彼が部屋に戻る際、握手を求められたのでガッチリ握った。
絵葉書を書き終えて部屋に戻る際、レセプションの横の小さい黒板に天気が追記されているのが分かったが、明日の天気までは書かれていなかった。明日の出発のための荷造りのとき、部屋の電気スタンド下の引き出しに仕舞っていた旅の記録ともなる半券や長城の地図やパンフレットや書類などを取り出し忘れそうになっていたのに気付きヒヤッとした。就寝の際、エアコンの変な音が消えたのはよかったが、布団に入ってから昨日に続いて遠くからレッカーの音が聞こえてきた。

 

※この記事は2017年夏の頃のことを扱っていますので、現在の最新情報や光景とは異なることがあることをお断りしておきます。